職場の問題について考える~その3~

前回の記事でシリーズ化を宣言した『職場の問題について考える』。3回目では、職員の倫理観について書きます。

まず初めに、みなさんに言っておきたいことがあります。

この記事を読んだ後、みなさんは「今どき、こんな役所の職員がいるの? というより、社会人としてどうなの?」と呆気にとられること必至です。

あらかじめことわっておかないと茫然自失、失神する人も出かねないとさえ私は思っています。覚悟して読んでくださいね。

1 職員が抱えている根源的な問題

なぜ私が、こうやって身内の恥をさらすようなことをするかというと、それには明確な理由があります。

それは、どれだけ住民から意見(苦情)をもらっても、自ら襟を正そうとしない職員が山ほどいるからです。

前回の記事にも書きましたが、とにかく本当に、本当に、この組織は自浄作用が働きません。また、組織を管理する部門の職員たちにも、自浄作用を働かせようという意欲が見えません。

この役所で、今まで現実に起きてきた諸問題は、その多くが「人災」と言うべき側面を濃くもっています。実際に起きた事故の原因、それを起こした職員たちが抱えている根源的な問題とは、次のようなものです。

(1) 倫理意識の欠如

(2)  コンプライアンス意識の欠如

(3) 住民(納税者)に対するリスペクトの欠如

これらのことは、決して、私が勝手に主張しているわけではありません。

(1)と(2)については、信頼のおける専門的職業についた第三者が行政内部を調査した結果、こうした状況に陥っていることが疑われる旨、実際に指摘されています。

また(3)についても、住民の方たちから、そのような内容の意見や苦情の数々が、実際に役所へ届いています。

そして、これらが事実であることを示す文書または画像等を、私は保有しています。必要があれば、いつでも証拠として提示することが可能です。

私は常日頃から、客観的な事実と、そうではないものを区別する習慣をもっています。例えば、ある程度は推測を含むもの、または単なる憶測です。

もちろん、しょせん人間ですから、常に完璧に区別できるわけではないですが、そのように正しく物事を捉え、考えることを自らに課しています。

さて、それにしても、この役所の職員たち。一体どれほど意識の欠如が多いんでしょう。

そして、これらの意識とか、人としての姿勢は、公務員として執務するうえで、すべて欠かせないものですよね。役所の職員ならば、むしろ世の中の平均値より高くなければならない。

上に書いた、基本的かつ必須である意識すら欠如した職員は、はっきり言わせてもらえば、公務員としての資質に欠ける。そう思うのは私だけではないでしょう。

2 職員を教育する方法の無力さ

一応、うちの役所にも「倫理ミーティング」というものが存在し、時々やってはいます。しかし、その倫理ミーティングとは、就業時間中、係ごとに職員が集まり、ありきたりの課題に対して、ありきたりの優等生的な回答を出し合えば終了。所要時間は20分くらいでしょうか。

さらに、今年2022年度には、全職員を対象とする「特別研修『公務員倫理』」が実施されました(オンラインのみで実施)。

しかし、その研修は、受講期限まで残すところ1週間という時期になってもなお、受講率が50%程度にしか達しませんでした。仕方なく、研修担当が庁内LANでリマインドしてあげる始末…。

おいおい、一体どこが「特別研修」なの? とズッコケてしまいます。

「一応やりました」感が満載。というか、それ以外の感想は湧いてきません。

こういう事態になる理由は、職員にやる気がないから。そう考えるのが合理的です。

おそらく相当数の職員が「倫理? 何それ。やることやってんだから文句ないでしょ」と思っているのでしょう。

しかし、本当にやることやってたら、つまり「きちんと正しく」仕事をやっていたら、この自治体が起こしてきた、数々の個人情報漏洩事故は起きていなかったはずなのですですから実際には、ちゃんと仕事をやっているとは、残念ながら言えません。

まあ倫理とか言う以前に、社会人としてのマナーも身についていない職員(主に若手)が、うじゃうじゃいますからね。

しかも、この特別研修の内容が、かいつまんで説明すると「みなさん、賄賂を受け取るとか、汚職は悪いことですよ。具体的に言うと、次のアレコレが該当します。よく気をつけましょうね」という、その程度なのです。

私自身が、この研修を受けながら、「こんなこと、今さら言われなくても分かってるって。この程度の『名ばかり倫理研修』じゃあ、うちの職員たちの弛んだ意識は変わらんよ」と心の中でつぶやいていました。冷ややかな目でパソコン画面を眺めつつ、30分程度でサクッと研修を終えた次第です。

本当に小一時間あれば終えられる研修なので、昼休みにサンドイッチでも頬張りながら、片手間でやろうと思えば、簡単に修了できてしまいます。ずばり「実効性はゼロ」と、私は言い切ります。

3 外部からの不都合な指摘を黙殺する体質

さて、それでは以下に、実際に役所へ寄せられた住民の意見や苦情をご紹介します。

この役所は、自らに不都合な苦情の類は、きわめて稀にしか、表には出しません。

私のように良心というものを持った職員が、こうやって自身のメディアを用いる以外、住民に広く知ってもらうことができないのです。したがって、この私の行為には、住民の知る権利に応える意味で、公益性及び正当性があると考えます。

さて、こうやって書いているうちに、今回もそれなりの長い文章になってきています。でも、みなさん、もうちょっと我慢して読んでください。長くなっているのは、決して私のせいではありません。すべて◯◯区役所の一部の職員たち(幹部職員を含む)の生態が、原因をつくっているのです。

この自治体にとって必要なのは、社会一般の良識に沿って生きている常識人の目によって、住民の目によって厳しく監視してもらうことです。その方法によってしか、この組織を正常な状態に変えることは不可能だと考えます。

本シリーズ「職場の問題について考える~その2~」の「4」で書いたように、○○区役所とは、公益通報を受けて担当委員が調べた、肝心の調査結果でさえ検閲し、不都合な箇所を隠して公表する自治体ですからね。

いや、ほんとにスゴいです。だって自分で定めた条例にもとづいて行われた公益通報なんでしょ?その調査結果くらい、ちゃんと全文を公表しなさいよ、という話です。

不都合だろうがなんだろうが、批判的な指摘や意見も堂々と受けて立ち、自らの過ちを正直に認めたらどうですかと思いますよね。法律とか条例って、一体なんのためにあるんでしょうか。

まあ、こんな調子ですから、◯◯区役所の実態を広く社会に知ってもらうために、こうやってソーシャルメディアを用いて情報提供するのは、残された数少ない選択肢のひとつなのです。このことは、合理的思考のできる方々なら誰もが同意してくれることでしょう。

さて、では以下に、住民からの意見を受理する部署である「△△△△課」へ、実際に寄せられた意見を紹介します。

これらの意見を寄せてくださった住民の方は、おそらく「なんでこんな当たり前のことを、いちいち役所のホームページを開いて書き込まないといけないの? いい加減にしてよ」と憤慨しながら書かれたことでしょう。

だって、ちょっとした苦情であっても、きちんとした文章にして送るとなると、時間も労力も消費します。みなさん忙しいですから、本当なら、そんなことは言いたくないのです。しかし、それでも言わずにいられないという住民の思いが、寄せられた意見から感じとれます。

役所に寄せられる意見や苦情は、人によって、実名で寄せる方、あるいは匿名で寄せる方、それぞれです。

しかし、せっかく貴重な意見を述べてもらっても、実際には「△△△△課」から各担当部署に、「また、いつかと同じような苦情がありました。参考送付しますので、よろしく」という感じで割り振り、当該部署内でサラッと回覧されておしまいです。

残念ながら、この役所の実態は1ミリも変わりません(彼らは変わろうとしません)。

ですから、せっかく意見を寄せてくださった住民の方たちのためにも、原則として、役所内部で回覧された文章そのままで書きます。

4 実際に寄せられた住民からの意見

まず、どんな意見が実際に役所へ届いているか、ご覧ください。それらに対する私の見解は、後で述べます。

(1) 庁舎周辺の飲食店における職員の言動

①「マスクを着用しない状態で区職員が大声で会話をしていた」

②「区民からの相談内容や対処内容、さらに上司や同僚への悪口らしきものを話しており、大変不快な気持ちになった」

(以上、2021年4月から5月)

(2) トイレにおける職員の歯磨き

「◯◯◯◯◯課近くの女子トイレに入ったところ、職員5、6人が洗面台の周りに立ちふさがり歯磨きをしていた。会話はないが、口を開けている人ばかりだった。

トイレを済ませた後、さらに歯磨きをする人が増えていて驚き、外へ出るまで息を止めた。マスクをしていない乳児を抱えていたので子供への影響が心配だった。

職員が区民へ不安を与えるような行動はやめてほしいし、コロナ禍の今、非常識だと思う」

(2021年5月)

(3) エレベーター内における職員の言動

「5人以上乗っているエレベーターに、職員が乗ってくるのを見かける。しかも、しゃべっている。区職員、公僕としての意識を高く持った行動を願いたい」

(2022年4月)

みなさん、これ読んでみて、どう思われますか?

私もねえ、なんというか、こうやって書いてるだけで、ため息しか出てこないです。一体どういう人生を送ってきたら、ここまでモラルの低い職員になってしまうのか。もう理解不能です。

そして、何故そんな人間が、公益のために働く公務員という職業を選んだのか。これまた理解不能。

まず同じ役所の職員として恥ずかしい。さらに公務員として恥ずかしい。そして社会人として恥ずかしい。恥のオンパレードです。

そして、これらの意見を役所に寄せてくださった住民の方は、もっともっと深いため息をつき、失望し、あるいは怒りを覚えたことでしょう。

だって、ご自分が住んでいる自治体の職員が、住民よりも、職員のほうを優先して生きているという、その一片を見せつけられたわけですからね。人間というのは、こういう日頃のちょっとした言動に、その本性が現れるものです。

(この「職場の問題」シリーズにおいて何度か書いていますが、すべての職員がダメなわけではありません。真摯な態度で執務する職員も存在します。しかし、かなりの数の職員が再教育を要するのは事実です)

そして、これらの意見は2021年、2022年にいただいています。ここも重要です。

思い起こせば、新型コロナウイルス感染症が世界に拡がっていったのは、2020年の初めでした。

その後、さほど長い時間を要することなく、このウイルスに感染する最大の理由は、空気中の飛沫を吸うことであるという知見が、世界中で共有されました。

それから一年、さらに二年もの時間が経過した2021年とか22年に、上に書いたような意見が住民から届いてしまう。そこが、なおさら情けないことなのです。

5 住民からの意見に対する私の見解

では、◯◯区役所がどういうところか、普段あまり意識せず暮らしておられる住民の皆さんのために、それなりの年月にわたって職員をやってきた私が、ちょっと解説を加えます。

まず、4(1)の②を除くと、すべて感染症対策に関する意見です。しかし、これらは職員の感染症対策への意識が低いというよりも、ことの本質は「住民軽視」の姿勢だと考えられます。自分たち職員が楽しければいいよ、という感覚です。

公務員とは、住民(国民)のため、公益のために働いていること、そして住民が働いて得た給料から納めてくれる「税金」、これがあるから自分たち役人は飯が食える。その根本原理すら理解していない。

だからこそ、住民にとって迷惑な行為を平然とやってしまうのです。それ以外、うまく説明できる理由って、ないですよね?

実際、上の「4」で書いた住民からの意見のすべての中に、「公僕としての意識が低い」というメッセージが込められています。

人としての当たり前のマナーや倫理観さえ身についていないから、こうした苦情をもらってしまうわけです。そんな職員は今すぐ公務員を辞めたらいい、そう思うのは私だけではないでしょう。

それから、「トイレで歯磨きをするのは迷惑だからやめてほしい」という苦情ですが、実はもう何十年も前から、ずっと同じ内容の苦情が、この役所には届いています。

お前たち、いつになったら迷惑行為をやめるんじゃ、ということです。私が入庁した頃(20年以上前)から、こうした内容の意見が時々届いており、問題視されていました。しかし事態はまったく改善せず、今日にまで至っています。

ただし、新型コロナ拡大以前に、この意見を寄せた住民の真意は「手を洗おうとする時、職員が洗面台の近くにいて邪魔だ」ということでした。

うちの役所には、職員のための専用の歯磨きスペースはないので、住民と職員が共用しているトイレで歯磨きする職員が、後をたたないのでしょう(ほぼ職員しか使わないトイレも一部のフロアに存在します。そこで歯磨きするなら基本的にはOKかと)。

ただ不思議でならないのは、昼食後の歯磨きなんて、必須の作業ではありませんよね。

そもそも歯科医学の世界では、毎日3回、食べるたびに歯を磨こう、なんてことは言われていません。(少なくとも数年前の)学説では、夜に寝る前の一回しっかり磨けば大丈夫、ということになっています。

朝と晩の2回磨けば、十分に虫歯も歯周病もケアできます(私も2回です)。昼に歯磨きするのは、磨いた本人の気分がサッパリするという、それ以上の意味はないはず。これだけ苦情も来てるんだから遠慮しろよ、と思いませんか。

というか、苦情の有無はさておき、ちゃんと住民に気を遣えということです(当たり前!)。

さらに、感染症が拡大している時代に生きていながら、赤ちゃんを抱えた人に感染の恐怖を与えてまで、トイレで歯磨きを続ける職員たち。一体どこまで自分がかわいいのかと、心の底から情けなくなります。

6 住民からの意見と公益通報における争点との類似性

なお、4(1)の②のように、上司や同僚をディスって面白がるような会話は、私が過去に在籍していた△△課の職員も、しょっちゅうやっていました。あそこは本当に「異常」と言うべき部署でした。

上司や同僚はおろか、住民を馬鹿にした会話も、△△課の職員はしていました(証拠となる録音がないので、残念ながら具体的には書けません)。どうせ本人には聞こえてないからいいよ、ということなんでしょう。

周りの職員たちが交わす、そうした低レベルな会話を聞かされながら、毎日、毎日、耐えに耐えて仕事に行っていたのを思い出します。私はただ、自分に与えられた仕事に集中したかっただけなのですが、その願いは実現しませんでした。

結局、このままでは自分が身体を壊すと考え、他部署に異動することにしました。まったく、ありえない話です…。

なお、この自治体に対して行われた公益通報にかかる調査結果の公表において、

「過去に区民を馬鹿にした表現の内部文書が存在し、現在は当該表現部分が削除されているものの、職員の職業上における倫理意識の欠如が疑われる」

と記載されています。

ここで「過去に」というのは、この公益通報を行なった人物から、「いくら内部文書とはいえ、これは不適切な表現だから訂正せよ」と進言されたため、彼らは仕方なく訂正したのです。だから「現在は当該部分が削除されている」というのが真相です。

まったく、どこまでモラルが欠如しているのかと呆れるしかないですね。

ここで、つくづく私は思うのですが、「4」で書いたトイレで歯磨きの件も、エレベーター内でおしゃべりの件も、そして公益通報の件も、すべては根底でつながっているのです。

自分たちが楽しければいいよ、だって公務員は絶対クビにならないし、この役所は自分たちのものだし、というね。結局、彼らにとっては、そういうことなんでしょう。

少し前にテレビのニュースで見たのですが、九州のある県庁では、新たに職員を採用する際、「公務員になりたいという人は要らない」という基準を掲げているそうです。これは素晴らしい取り組みですね。

ただ「安定しているから」という理由だけで役所に就職されると、まともな職員にとっても、住民にとっても迷惑です。マジでやめてくれと私も思っています。

さて、職場の問題について考えるシリーズ。「その1」から「その3」まで書いてみました。既に相当な分量になりましたね。

しかし、まだまだ続けることができてしまうのです。信じられないかもしれませんが、残念ながら、それは事実です。

それでは、次回まで。

(書いてる私も疲れます。ほんとに困った連中です…)